予防接種・抗体価検査
当院では、下記の疾患に対して、抗体価検査を行っております。
予防接種が必要であると判断された場合にワクチン接種をおすすめしております。
ワクチン接種をおすすめする疾患については、以下の通りです。
ご不明な点がございましたら、クリニックまでお問い合わせください。
主な疾患
麻疹(はしか)
感染力は強力で、インフルエンザの約15倍、感染者と同じ空間にいるだけで感染し、感染 防御にマスクは役に立たないとされています。大人になって感染すると重症化することが多くなります。また、妊娠中に感染すると、流産、 死産、早産の頻度が上昇するとの報告があります。妊娠中やこれから妊娠を予定されている場合、そのご家族もワクチン接種を受けることが勧められます。海外旅行で感染することもあります。
風疹(三日ばしか)
妊娠中に感染すると、難聴、心疾患、白内障などの子供が生まれる確率が高くなります(先天性風疹症候群)。男性は30歳代後半~50歳代で風疹の抗体価が低く、感染の危険が高い方がいます。妊娠中やこれから妊娠を予定されている場合、そのご家族もワクチン接種を受けることが勧められます。海外旅行で感染することもあります。
流行性耳下腺炎(おたふくかぜ)
成人男性が感染すると精子が障害されて、男性不妊症の原因となる可能性があります。成人女性では、卵巣炎がみられることがあります。
その他、髄膜炎、脳炎、膵炎、難聴などを起こすこともあります。
水痘(水ぼうそう)・帯状疱疹
幼少期に水痘に感染し治癒した後も、ウイルスが体内に潜んでいて、体調を崩したときなどに帯状疱疹を引き起こします。歳を取ってから帯状疱疹を発症すると、長年に渡り痛みが続き、生活に支障を来すこともあります。水痘ワクチンが帯状疱疹の発症を防ぐ効果があることが分かっており、2016年3月から50歳以上の方に接種できるようになりました。
B型肝炎
母子感染、輸血・注射・針刺し事故により感染します。また性感染症としても有名です。免疫正常の成人の多くは一過性の感染(自己免疫により排除)で済みますが、数%に持続感染を起こします(キャリア)。感染が持続する人の一部に肝炎から肝硬変を引き起こし、肝がん発症の原因にもなります。ワクチンにより肝炎の感染を防ぐことができれば、肝がんの予防にも繋がります。