代謝をあげるのに必要なこと
2020年8月31日
どうも、こんにちは。
少しずつ日が落ちるのが早くなってきていますが、まだまだ暑い日が続きますね。
今日は、久しぶりに身体づくりについてその理論をコラムにしていきます。
代謝をあげたい方へ
当院では、月に1度「栄養外来」という注射や錠剤などの薬やリハビリテーションだけではなく、
食事や栄養面など生活面の改善を行うことにより根本治療を目指しています。
どんなに効果のある薬や治療法も、
どんなに優秀なスタッフによる施術も、
毎日の生活習慣が乱れていては効果を発揮できません。
体質改善や、ひざや腰の痛みを抑えるための体重管理(減量)についてお話をしていると、
「代謝をあげたい」
という要望を伺うことが多いです。
では、そもそも「代謝」とは何でしょうか?
代謝とは
私達人間は、食べ物をエネルギーにかえています。
呼吸をしたり心臓を動かしたり、体を動かしたり、運動をしたり、
すべてエネルギーを必要とするのです。
「代謝」とは、私達の37兆個の細胞のなかにある”ミトコンドリア”という工場で行われるエネルギーをつくる作業のことです。
食べ物という原料がミトコンドリアに運ばれると、エネルギーが作り出されます。
代謝をあげるということは、この効率をあげるということになります。
代謝を上げる方法はいくつかありますが、ひとつは「筋力トレーニング」です。
筋肉にはミトコンドリアが多いので、トレーニングによって筋肉を増やしていくことによって代謝をあげることができます。
ですが、体の痛みや不調があるときにはなかなかトレーニングはしにくいものです。
そんなときに注目したいのが、肝臓や脳でのミトコンドリアの働きです。
実は、筋肉と同じくらいの効率でエネルギーを生み出しているといわれています。
とはいえ、筋肉と違って肝臓や脳はどう頑張ってもその数を増やすことはできません。
ではどうすればいいかというと、エネルギーを生み出す効率をあげていくことが重要です。
肝臓と脳を働かせて代謝をあげる!
肝臓は、「お酒」を分解したり、添加物などを分解する、体のデトックス(解毒)のための臓器です。
脳は、ブドウ糖やケトン体を唯一のエネルギー源とする臓器で、その働きや重要性はいうまでもありません。
休肝日をつくったり添加物の多い食品を避けたりすることで肝臓を休めることも代謝を上げる一つの方法ですが、
もっと効率よく代謝をあげる方法があります。
イメージは、工場の焼却炉の火に灯油を加えてさらに強くし材料をどんどん燃やすようにするイメージです。
ミトコンドリアのなかで食べ物という材料を効率よくエネルギーにかえていく立役者が、「ビタミンB群」です。
食べ物ととしては豚肉やレバー、マグロやカツオ、うなぎなどに多いのがビタミンB群の特徴ですが、
水に溶けやすく身体から抜けやすい性質があります。
こまめにこまめに身体にいれていきたいですが、
うなぎを毎食食べる人はそういません。
食事では補いきれない栄養をとっていくためにビタミン剤を活用していきましょう。
新聞やテレビCMなどでもいろいろなサプリメントが紹介されていますが、普段お使いのサプリメントが本当に合っているのかどうかも、「栄養外来」のなかではお伝えをしております。
毎日使うものだから、より良いものを、自分に合ったものを選びたいですよね?
代謝をあげるための方法は他にもございますが、まずはできることから少しずつ始めていきましょう。